足と靴の外来
足と靴の外来とは
①足は衝撃を吸収する
足は複雑な構造をしており、全部で二六個の小さな骨から構成され、これらの骨は靭帯と筋肉で結ばれ、縦方向と横方向に「アーチ」を形成しています。このアーチ構造により足は体重を支え、地面からの衝撃を吸収することができるのです。地面からの衝撃を吸収することは、足の最も重要な機能です。
縦アーチには、母趾球(親指のつけ根)とかかと結ぶ内側縦アーチと、小趾球(小指のつけ根)とかかとを結ぶ外側縦アーチの二つがあります。横アーチは、母趾の根元の中足骨から小趾の根元の中足骨までを結んでいます。
②加齢でアーチがくずれる
年齢を重ねるにつれて、靱帯が伸びたり筋肉が衰えたりして足部のアーチはくずれやすくなります。アーチがくずれた状態が長年にわたると、骨や関節の変形も来たします。内側縦アーチがくずれると土踏まずが低くなります。横アーチがくずれると足幅が広くなる開帳足になり、外反母趾や内反小趾を引き起こす原因となります。
③足を傷める靴
足の衰えや変形を招く最大の原因は、合わない靴を履きつづけることです。本来、私たちは、足を保護する目的で靴を履きます。しかし、例えば、ハイヒールは、足先が細く重心が前にかかるので、足部を傷める靴の典型です。ほかにも、ローファー靴や学校の上履きでみられるバレーシューズは、足を支えられないのでおすすめできません。
④足に合う靴とは?
おすすめの靴は、①靴の中敷きが取り外せる、②靴のつま先部分で足指が自由に動かせる空間がある、③かかと部分が硬くてしっかりと支えられる、④靴の前方部が柔らかく、足指のつけ根が楽に曲げられる、⑤紐やマジックテープで足を固定できるという五つの条件を備えた靴です。
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