外反母趾
(がいはんぼし)

外反母趾とは足の親趾が外側に曲がって変形している状態で、親趾の付け根の関節が内側に突出し赤く腫れて痛みを生じます。原因は足の横アーチが崩れて幅広い開張足になることと、靴を履くことで親趾が外側に圧迫されて変形がおこります。レントゲンでは外反母趾と開張足の程度および土ふまずの高さを評価します。
足底板は痛みを改善し変形の悪化を防ぐ効果があるので、外反母趾治療の基本となります。原因は足の横アーチが崩れて開張足になることと靴を履くことなので、横アーチを支えるために足底板を挿入することと、親趾を圧迫しない靴を履くことで痛みを改善し変形の悪化を防ぐことができます。

症状
軽度の外反母趾では、靴を履いた時に親趾の付け根に痛みを生じます。重度になると、第2趾や第3趾の付け根の裏にタコができ痛みを伴いますが、なぜか外反母趾変形の角度が強くなると親趾の付け根の痛みは、むしろ軽くなることが多いようです。しかし外反母趾変の角度が強くなりすぎると第2趾が押されて脱臼して靴に当たるようになります。
診断
肉眼的に母趾が外反し親趾の付け根の関節に腫れがあることである程度診断はつきますが、足裏のタコの有無や立って体重をかけた状態で、縦のアーチと横のアーチのつぶれ具合をみることが大切です。アキレス腱が硬くなっていることも多いので、膝を伸ばした状態での足首の曲がる角度を測ります。レントゲンでは外反母趾と開張足の程度および土ふまずの高さを評価します。
治療
消炎鎮痛剤などの痛み止めの内服は痛みを抑えるための対症療法であり、調子の悪い時やどうしても負担をかけなければならない時に限定して使うようにして、長期間続けるべきではありません。装具療法は外反母趾変形を改善する効果はありませんが、痛みを改善し変形の悪化を防ぐ効果があるので、外反母趾治療の基本となります。原因は足の横アーチが崩れて開張足になることと靴を履くことなので、横アーチを支えるために足底板を挿入することと、親趾を圧迫しない靴を履くことで痛みを改善し変形の悪化を防ぐことができます。日常生活の注意は、肥満傾向にある場合は減量したほうが負担を軽くできます。先端のとがった靴は外反母趾を悪化させますが、幅が広すぎる靴では横アーチが低下し、開張足が悪化する原因となりますので、適切な靴を選択することが必要です。ハイヒールは親趾のつけ根にかかる力が増えて変形を強くするので好ましくありません。外反母趾の変形そのものを直したい場合や関節が脱臼した場合は手術を考慮します。基本は親趾の骨を骨切りして変形を矯正します。第2趾が脱臼した場合には、脱臼を整復します。手術により親趾の変形は矯正されますが、母趾の動きが硬くなることと、再発の可能性があるために足底板の装着と、適切な靴の選択は必要です。
お知らせ
2024/10/20
院長の新刊本「名医に聞く!脊柱管狭窄症がラクになる100問100答」が 宝島社から出版されました。
2024/10/1
インフルエンザ予防接種
10月よりインフルエンザの予防接種を開始します。
予約制ではありませんので、ご希望の方はお申し出ください。
対象:13歳以上(1回接種のみ)
料金:4,000円(65歳以上の方は助成制度あり)
2024/7/17
診療時間の変更
今後、院長が医師会の業務を行うことになったため、2024年9月1日より診療時間が変更となります。
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2024/4/19
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