骨粗鬆症

骨粗鬆症とは?

骨がもろくなり、骨折を起こしやすくなった状態のことです。閉経、カルシウム摂取不足、運動不足、喫煙や飲酒などの生活習慣も影響して骨量が減少します。高齢になり骨折すると、日常生活の機能や生活の質が低下してしまいます。骨粗鬆症になったからといって痛いとかいう自覚症状がほとんどないため、検査してその状態を把握しておく必要があります。

骨の強さは、骨量と骨質という2つの要素によって決まります。骨量は骨のカルシウムの濃度のことで、骨密度検査で測ることができます。骨質というのは、骨のしなやかさのことで、骨の中にあるコラーゲンの働きによりますが、これは血液検査で調べることができます。骨質が低下しても、骨がもろくなり、すぐに骨折しやすくなりますので、骨密度が保たれているのに、骨粗鬆症によって骨折を起こしてしまう人は骨質が低下している可能性があります。

骨粗鬆症の検査には、腰椎のX線、骨密度、血液検査があります。X線写真は、気付かないうちに背骨が骨折している「いつのまにか骨折」になっていることがあるために撮影します。当院では世界最高水準のホロジック社の骨密度測定器を導入しており、全身型の骨密度測定装置(デキサ)により腰椎(腰の骨)と大腿骨頸部(太ももの付け根)の骨密度を測定しています。血液検査は、骨質の状態や、ホルモン異常による骨粗鬆症、あるいは骨粗鬆症薬の効果と副作用を調べるために行います。骨粗鬆症の治療中は。4ヶ月に1回の骨密度、8か月に1回の血液検査、1年に1回のX線撮影をお勧めします。

● 食事療法:骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質、および骨の代謝に必要なビタミンD・Kなどです。カルシウムは食品としてチーズ・小魚・大豆製品、ビタミンDは豚肉・レバー・小魚、ビタミンKは納豆・抹茶・ブロッコリー多く含まれています。
避けるべき食品は、ズバリ糖質です。糖質は骨のコラーゲンを劣化させ、骨質を劣化させます。甘いものだけでなく、御飯やパン、麺類など炭水化物の摂り過ぎには注意しましょう。糖質のとりすぎが肥満や糖尿病を招くことは、みなさんもご存じでしょう。それに加え、糖質をとりすぎていると、体の「糖化」(コゲつくこと)が進み、骨粗鬆症を招くことがわかってきました。
糖化といっても聞き慣れない人が多いかもしれません。糖化とは、体内で余った糖が、体を形作るコラーゲン(硬たんぱく質線維)やエラスチン(コラーゲンを結びつける弾性線維)などのたんぱく質と結びつくことをいいます。この糖化によって「AGE」(終末糖化産物)という悪玉物質が生み出されると、全身の老化が進むのです。コラーゲンやエラスチンは、関節を支える筋肉・靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)・軟骨・骨にも多く存在し、繊細で力強く、なめらかな関節の動きを可能にしています。ところが、高糖質食を長年続けていると、体内で糖化が進みAGEがどんどん蓄積されます。そして、筋肉・靭帯・軟骨・骨を徐々にむしばみ、骨粗鬆症や関節の変形を速めてしまうのです。

● 運動療法

骨は運動をして体重負荷をかけることで増加し、丈夫になります。激しい運動をする必要は無く、ウォーキングくらいでも効果があるので、毎日歩く習慣を続けてください。

● 薬物療法

病状が進んだケースでは、食事療法や運動療法に併せて薬物療法を開始します。

材料を補う薬

  • カルシウム剤:カルシウムは吸収しにくい栄養素なので、カルシウム単独で摂取するだけではなく、吸収を助ける栄養素も必要です。長期間、活性型ビタミンD3製剤と併用する場合には、血中カルシウム濃度が上がりすぎていないか注意が必要です。
  • 活性型ビタミンD3:日本人の2人に1人はビタミンDが不足しているといわれ、筋力増強や転倒防止の効果があると報告されています。活性型ビタミンD3には、カルシウムの吸収を促進して体内のカルシウム量を増やす働きがありますので、長期間内服する場合は、血中カルシウム濃度が上がりすぎることがあるので、定期的な血液検査が必要です。骨質を改善させる効果も報告されています。
    ・ビタミンK2:ビタミンK2は骨芽細胞に作用することで骨形成を促進し、同時に骨吸収を抑制することで骨代謝を整え、骨質を改善します。

骨を作る薬

  • 副甲状腺ホルモン(PTH):骨形成を促進して骨量を増やす注射薬です。2種類の注射があり、週1回医療機関で注射する薬と、1日1回自己注射する薬があります。骨折を繰り返している方は、まず骨を作る注射薬を先に使い、その後に骨を破壊するのを防ぐ薬を使うことが推奨されています。

骨を壊さない薬

  • 選択的エストロゲン受容体作動薬(サーム):骨に対しては、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、骨が壊れるのを抑制し、骨量を増加させます。
  • ビスフォスフォネート:現在、骨粗しょう症治療の第一選択薬ですが、顎の骨がダメになる顎骨壊死という副作用が報告されており、歯根治療を行っている方には注意する必要があります。毎朝飲む薬や週1回飲む薬、月1回飲む薬など何種類も薬があります。また、内服しづらい方には、注射製剤もあります。
  • 抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ): 6ヶ月に1回の注射ですが、骨の破壊を抑える効果は高く、血中カルシウム濃度が下がりすぎることがあるので、適宜の血液検査が必要です。
お茶の水整形外科からのお知らせ
2017/09/25
院長の講演会「『痛みナビ体操』でひざ痛解消」が朝日カルチャーセンター(新宿教室)で、2017年 11/25土曜 10:30-12:00に行われます。
2017/09/15
院長の記事「サックス奏者のカラダの悩みを改善!」がサックスワールド(ホットリバー)に載りました。
2017/09/01
院長の著書「4万人の腰部脊柱管狭窄症を治した!腰の痛みナビ体操」がアチーブメント出版より出版されました。
2017/08/15
ホロジック社の全身型骨密度測定装置(デキサ)を導入しました。

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